こんな人におすすめ
- ARシャーシが遅い原因って何?
- トルク抜けの原因は?
ARシャーシは速くなりにくいと言われている。
なぜだろうか?
今回は、ARシャーシの遅い原因3つとトルク抜けの原因2つについてまとめる。
【ARシャーシが遅い原因1】重量が重い
ARシャーシは高剛性シャーシと言われるぐらい、耐久性が高い。
前後のバンパーも一体型となっており、従来のシャーシよりも強い衝撃に耐えることができる。
高い耐久性を持つARシャーシだが、他のリヤモーターシャーシよりも重いという欠点がある。
リアモーターシャーシの重さ比較
シャーシ名 | 重さ |
ARシャーシ | 123.5g |
スーパーIIシャーシ | 115g |
スーパーXXシャーシ | 119g |
スーパーTZ-Xシャーシ | 115.4g |
最も新しいリアモーターシャーシ4つの重さを比較してみる。
最も軽いのはスーパーIIシャーシ。
ARシャーシの一つ前に発売されたシャーシである。
そして、最も重いのがARシャーシ。
ARシャーシとスーパーIIシャーシを比較すると8.5gも重いことになる。
つまり、8.5gのハンデを最初から背負っているのと同じと言える。
ARシャーシは8.5g重い
たった8.5gと思う人もいるかもしれない。
しかし、1gでも軽くしたいミニ四駆にとって、この8.5gはとても重い。
マスダンパー (マシンの着地安定のために取り付けるウエイト)のヘビーが一つ8.8g。
つまり、8.5gはマスダンパーのヘビー(8.8g)が最初からついているのと同じである。
また、ARシャーシサイドマスダンパーセットについているボウル型のウエイトとシリンダー型のウエイトを足しても7.6gにしかならない。
このことからも、いかに8.5gが重いかがわかる。
【ARシャーシが遅い原因2】スパーギヤとプロベラシャフトが接触する
ARシャーシの遅い原因の2つ目は、スパーギヤ(画像の一番上にある黄色いギヤ)とプロペラシャフト(画像真ん中の黄色いギヤ)の接触である。
クラウンギヤ(ピンク色のギヤ)はプロペラシャフトと噛み合っているのであまり動かない。
しかし、スパーギヤは左右(画像だと上下)にスペースがあり、固定されていないため動いてしまう。
走行中のマシンはモーターの振動やジャンプなどで激しく揺れる。
この時、スパーギヤがプロペラシャフト側に寄ると画像のようにプロベラシャフトと接触することになる。
このスパーギヤとプロペラシャフトの接触により、マシンのスピードが落ちてしまう。
常にスパーギヤとプロベラシャフトが接触している訳ではないが、接触によりスピードが落ちるため、ARシャーシが遅い原因の一つと言える。
【ARシャーシが遅い原因3】ピニオンギヤとプロベラシャフトが接触する
ARシャーシの遅い原因の3つ目は、ピニオンギヤとプロベラシャフトが接触である。
画像だと見にくいかもしれないが、モーターをARシャーシにつけると、モーターの先についているピニオンギヤがプロペラシャフトの真下にくる。
このピニオンギヤとプロペラシャフトの距離がほとんど無い。
少しモーターをずらすと、すぐに接触してしまう。
ARシャーシはモーターを下からつける構造になっており、実際に走らせる時は画像の面が裏になる。
そのため、走行時は重力でモーターがプロペラシャフト側に下がる。
もちろんモーターカバーでモーターを支えてはいるが、完全に固定されている訳では無い。
ジャンプなど激しい揺れにがある場合は、モーター位置が微妙にずれる。
その時に、ピニオンギヤがプロペラシャフト側にズレると接触してしまう。
このピニオンギヤとプロベラシャフトの接触が、スピードを落とす原因になる。
ARシャーシにおけるトルク抜けの原因
最後にトルク抜けの原因を2つ紹介。
走らせているうちに遅くなったと感じたら、チェックして欲しい。
ギヤが欠けやすい
ARシャーシは駆動効率が良いシャーシである。
そのため、ギヤがしっかりと噛み合いモーターの力をしっかりとタイヤに伝えてくれる。
駆動効率が良いのはとても良いことなのだが、一方でデメリットもある。
通常走行の時は問題無い。
しかし、クラッシュした時に問題がでる。
クラッシュなどでギヤに無理な力がかかった時、ギヤ噛み合わせが良いため力の逃げ道が少ない。
そのため、無理な力がかかったギヤは欠けたり、曲がったりしてしまう可能性が高い。
ギヤが損傷しやすいことは、ARシャーシに使用できるピニオンギヤがカーボン強化ピニオンギヤと真鍮ピニンギヤに限定されていることからもわかる。
強度の低い白ピニオンギヤと紫ピニオンギヤを使うと割れてしまう。
なので、クラッシュしたり無理な力がかかった時はギヤをチェックするようにしたい。
特にクラウンギヤが欠けやすいので、予備を持っておくのがおすすめ。
プロペラシャフトの緩み
プロペラシャフトの緩みもトルク抜けの原因となる。
プロペラシャフトが緩んでいるか確認するには、前後のタイヤを逆方向に回してみればよい。
通常、前後のタイヤは同じ方向にしか回らない。
しかし、プロペラシャフトが緩んでいると、本来回らないはずの方向に回ってしまう。
もし、前後のタイヤが逆方向に回ってしまったら、そのプロペラシャフトは交換した方が良い。