こんな人におすすめ
- ミニ四駆モーターの慣らしについて知りたい
- ミニ四駆のモーターの慣らし方にどんな方法があるか知りたい
「ミニ四駆はモーターの慣らしをすると速くなるらしい・・・」
その通り!
モーターは買った時よりも、慣らしを行ってからのほうが速くなる。
だが、慣らしの方法は一つではない。
簡単にできる方法や一手間加えたやり方など、人によって慣らしの方法は異なる。
そこで、今回はミニ四駆のモーター慣らしについてまとめてみた。
簡単に出来る方法も載せたので、初心者の人でも参考になると思う。
それでは、早速ミニ四駆のモーターの慣らし方をみていこう。
ミニ四駆モーターの慣らし方(初心者向け)
まずは初心者向けに一番簡単なモーターの慣らし方について説明する。
モーターを慣らす手順は以下の通り。
- シャーシからギアを外す
- アルカリ電池をセットする
- 10分回す
- 休憩(モーターが冷めるまで)
- 10分回す(出来れば逆回転)
- 休憩(モーターが冷めるまで)
- 3〜6を繰り返す
- 終了
ギアを外すのはモーターへの負荷を減らすためなので、タイヤが回らなければOK。
新しく組み立てたミニ四駆ならシャーシの慣らしもかねて、ギア付きでも良いかも。
電池はアルカリ電池を使用。
マンガン電池だと電圧が低いので、アルカリ電池を使うように。
10分回したら休憩を挟み、モーターが冷めるのを待つ。
モーターが冷めたら再度10分回す。
この時、電池を逆につけるとモーターを逆回転させることができる。
ただし、シャーシによっては電池を反対につけることができない。
その場合はそのまま同じ方向でOK。
合計で40分回してモーターの慣らしは終了。
これだけで、買った時よりもモーターがよく回るようになるはず。
休憩を挟まずに一気に回したほうが、時間節約になると思う人もいるかもしれない。
だが、休憩は挟んだほうが良い。
なぜなら、モーターは熱にとても弱いから。
ミニ四駆モーターは熱に弱い
モーターは使う時間が長くなると温度がどんどん上昇する。
ミニ四駆を走らせた後、モーターを触ると熱いのがわかるはず。
モーターの温度が上がると、モーター内部の磁石が弱くなる。
その結果、モーター本来の力が出せなくなってしまい、スピードがダウン。
モーターの慣らしをして速くするはずが、逆に遅いモーターになってしまう。
だから、10分ごとに休憩して出来るだけモーターが熱を持たせないように。
モーターの慣らしの必要性について
正直、モーターの慣らしが必須かと言われれば、必須ではない。
普通に走らせていれば、それが慣らしになり徐々にスピードは上がる。
図にするとこんな感じ。
そもそもモーターによってあたり外れがあり、選んだモーター次第な部分もある。。
もし興味があるなら試してみるぐらいでちょうど良いと思う。
上記のやり方でも多少は速度が上がる。
ここでは10分ずつ回したが、人によって時間はマチマチ。
色々試したい人は、少しずつ時間を変えてみるのも面白いと思う。
ちなみにモーターの回転数はスマホのアプリで測定できる。
初心者はここまでの内容を知っておけば十分。
良きミニ四駆ライフを!
以降は中級者以降向けの、もう少し突っ込んだ話をしようと思う。
カーボンブラシと銅ブラシ
ミニ四駆のモーターはモーターの種類によって内部に使われているブラシが異なる。
そのため、どのモーターにどのブラシがついているか知っておく必要がある。
・銅ブラシのモーター一覧
- トルクチューン2モーター
- アトミックチューン2モーター
- レプチューン2モーター
- ライトダッシュモーター
- トルクチューン2モーターPRO
- アトミックチューン2モーターPRO
- レプチューン2モーターPRO
- ライトダッシュモーターPRO
・カーボンブラシのモーター一覧
- ハイパーダッシュ3モーター
- パワーダッシュモーター
- スプリントダッシュモーター
- ハイパーダッシュ3モーターPRO
- マッハダッシュモーターPRO
基本的にスピードが早いモーターにカーボンブラシ、遅いモーターには銅ブラシがついている。
カーボンブラシのほうが強度が高い。
そのため、慣らしの方法に違いが出てくる。
ミニ四駆モーターの慣らし方(中級者~上級者向け)
モーターの慣らし方をいくつか紹介するが、大会では使用できない場合もあるのであしからず。
高電圧(9Vor6V)慣らし
電圧:9V,6V
慣らし時間:10秒〜30秒
対象モーター:銅ブラシモーター
9Vまたは6Vの高電圧を使用し、短時間でモーターを慣らす方法。
銅ブラシモーターは強度が弱いので、長時間慣らすわけにはいかない。
そのため、高電圧により一気に慣らしてしまう。
高電圧のため、長時間やるのは危険。
・高電圧モーター慣らしの例
- 9V10秒
- 9V10秒(逆回転)
- 1〜2を3回繰り返す
低電圧慣らし(冷蔵庫)
電圧:1.5V
慣らし時間:3時間〜
対象モーター:カーボンモーター
強度の強いカーボンブラシモーターを低電圧(マンガン電池1.5Vなど)で慣らす方法。
長時間回しっぱなしになるので、冷蔵庫にいれてモーターの発熱を抑える。
ただし、結露する場合があるので注意が必要。
時間は人それぞれ。
数時間の人もいれば、数十時間回す人もいる。
・低電圧モーター慣らし(冷蔵庫)の例
- 1.5Vのマンガン電池を装着
- 冷蔵庫にいれ、電池が切れるまで回す
浅漬け慣らし(水中慣らし)
電圧:3V
慣らし時間:数分
対象モーター:カーボンモーター
お湯または水を使ったモーター慣らしの方法。
浅漬け慣らしは4,50度のお湯にモーターを浅くつける。
水中慣らしは水にモーターを沈めて慣らす。
水を使った場合、冷却効果あり。
また、水を使うことで慣らしの際に発生する内部のゴミを綺麗にできる。
さらに、内部のグリスの落ちが速くなり回転数が上がりやすい。
・浅漬け慣らし(水中モーター慣らし)の例
- モーターを2分間お湯または水に入れる(モーターの音が鈍ったら一旦引き上げ、水を抜く)
- 1を3回繰り返す
無通電慣らし
電圧:3V
慣らし時間:数分〜
対象モーター:銅ブラシモーター、カーボンモーター
無通電慣らしは、モーターを二つ使う慣らしの方法。
二つのモーターの軸を繋ぎ、慣らさないほうのモーターで慣らす方のモーターを回す。
無通電慣らしの例
- 3V15分
- 3V15分(逆回転)
- 1〜2を繰り返す
モーターの慣らしに答えはない。
なので、各慣らしの例はあくまでも参考程度にして欲しい。
ミニ四駆モーター慣らし機
最後にモーター慣らし機について。
モーター慣らしにこだわり始めたら、モーターならし機はあったほうが良い。
モーターにかける電圧を調整したり、タイマーを設定したりと何かと便利。
無くてもなんとかなるが、あって困るものでもない。
モーターならし機と大げさなネーミングだが、ミニ四駆一台仕上げるよりも安い。